久保屋は代々喜兵衛を名乗り、海運業を始めたのは1700年ごろの4代目喜兵衛で、現在の当主は12代目となる。久保屋は大坂を根城として手広く商売をして、藩に莫大な御用金を献納し、1784年(天明4年)には御蔵宿も務め、大坂での臨時の御調達や隠密御用なども務めていたと言われる。