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漆はうるしの樹から採取される樹液のこと。天然の塗料・接着剤。
うるしは、一本一本の樹に傷をつけしみ出してくる漆液を、人の手によって掻き集められる。(この作業を漆掻きという)
漆液は、空気中の湿気を吸収して固化する。一旦乾くと強い耐水性・接着力を持つことから、縄文時代(約6000年前)から土器、木器や祭具の塗料として、また、船や武器の接着剤として使用されてきた。 |
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↑漆の木 |
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↑漆液(生漆) |
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■漆は強さだけでなく、巾広い装飾性を併せもつ |
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漆器は、日本の歴史と共に進化し最高レベルの工芸へと発展した。
奈良時代の仏教の伝来。多くの寺で使用するさまざまな仏具の必要性から漆器の製作技法も飛躍的に進歩した。平安時代は、貴族の生活調度品。鎌倉・室町時代は、武具や文具など。具体的には経箱・手箱・硯箱・文台ほか秀逸な漆器が、今日まで残され重要文化財、国宝となった優品も多い。 |
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↑精緻な蒔絵をほどこした硯箱(部分) |
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輪島塗のはじめ/漆のこと/輪島塗の特徴/職人さん |
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