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輪島学
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■輪島塗の特徴

輪島塗は一人の手で作られる訳ではない。
輪島塗は各工程ごとの専門家のリレーによって作り出されます。

まずボディを作る。
製品は木地(きじ)、作る人を木地師といいます。


1.指物(さしもの)木地=重箱・箱四角い器物。標準語

2.椀木地(ロクロ木地)=椀・鉢・皿。ロクロ

3.朴(ほう)木地=銚子や曲がった脚の座卓。朴の木材を主に使うので。

4.曲げ物木地=お盆、丸や楕円の弁当箱。縁を曲げて作るのでこの名。

椀木地の製作
↑椀木地の製作(糸輪部分の荒挽き)
電球の光を透かすほど薄く挽く。
挽きあがったお椀の木地
↑挽きあがったお椀の木地
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つぎに塗りの工程:塗り師、研ぎ物師

5.下地(したじ)=木地にヘラを使って漆(下地漆)を塗っていきます。

6.研ぎ物(とぎもの)=地研ぎ、拭上げ。成形センスが必要です。

7.中塗り=下地研ぎ物の後、刷毛で黒や朱の漆を塗ります。

8.上塗(上塗)=仕上げの塗り。刷毛の運びやホコリに気を使います。

下地塗り
↑下地塗り。ヘラで平均に塗ります。
下地用の漆
↑下地用の漆。生漆と“地の粉”を練り合わせます。
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研ぎ物作業
↑研ぎ物作業。砥石に水をつけて平滑に研ぎます。
いろんな砥石
↑いろんな砥石。器形や部分ごとに作ります。
上塗に使う朱漆
↑上塗に使う朱漆。生漆を精製して和紙で漉しています。
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つぎは、フィニシュと加飾(かしょく)

9,呂色(ろいろ)=上塗面を鏡のように光らせたり、変わり塗りをします。

10,蒔絵(蒔絵)=表面に漆で文様を描き金粉を蒔き磨いて仕上げます。

11,(沈金)=表面に刀で文様を彫り,金を沈めて仕上げます。

蒔絵
↑蒔絵。お椀にススキの線を描いています。
蒔絵の道具
↑蒔絵の道具。筆、金粉、金粉を蒔く筒型のふるい
沈金
↑沈金。お椀に刀で文様を彫ります。
沈金の道具
↑沈金の道具。太さや刃先が違う沈金刀。
以上11項目ですが、俗に木地・塗りを併せて輪島七職ともいわれます。
各職のプロを尊敬を込めて職人さんと呼びます。
輪島塗は職人が分業して生み出す最高レベルの工芸品といえます。
輪島では、漆液の購入から木地?仕上がりまでの仕事運びと資金を出す人・会社を塗師屋(ぬしや)といいます。
塗師屋は、いわば産地のプロデューサーといえます。昔から販売=注文を受ける営業も担当しています。そして、いま現在も輪島の塗師屋さんは、昔同様見本を持って全国へ営業に出ています。
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